お家時間が増えつつある昨今DIYがテレビや雑誌で取り上げられ、それを見ながらお家をDIYしようと考えている人も多いかと思います。
DIYは自分で作る楽しさはもちろんのこと、リフォームより安価で家を自分の好みに変化させられるのも魅力の1つです。
現在はお家時間が増えて居心地のよい空間づくりをする人が多い中、DIYのさまざまな失敗例も耳にします。
小さな失敗なら修復できますが、大きなものになると自分で対応できなくなり、結局は業者に頼むはめになり高づいたなんてことも。
そういった失敗をなくすためにもしっかりとしたDIY計画を立てることが必要です。
この記事ではよくある失敗例からみえる、「DIYで気をつけること」「自分でDIYできるもの」「プロにたのむべきもの」のボーダーラインを解説していこうと思います。
DIYをするかリフォーム業者にたのむべきか悩んでいる人はぜひ参考にしてください!
よくあるDIYでの失敗例を紹介
失敗例①壁紙・ペンキ塗りでの失敗例
これはDIY失敗事例の代表的な例と言えます。
今は100均や通販などでも簡単に手に入るおしゃれな壁紙を使って部屋をDIYしようと考え、始めたはいいが…
- 既存の壁紙がうまく剥がせず、無理やり剥がして下地まで剥がしてしまった
- 下地の処理に時間がかかってめげてしまった
- まっすぐきれいに張れない
など一見簡単そうに見える壁紙の張替えも実際にしてみると思っているようにはうまくいかずめげてしまうことが多いようです。
下記はヤフー知恵袋で見かけた漆喰塗りでの失敗の悩みです。
「養生なしでペンキを塗り、まわりに飛び散り大変なことになった」という話はよく聞きますが、こちらの方は養生をきちんとしたけれど失敗した例です。
漆喰はどれも同じと考えがちですが、メーカーなどで素材に違いがあり取扱いや施工方法も変わってきます。これは熟練した技術を持った職人でないとなかなか見分けることは難しいことかもしれません。そしてコテなどの使う道具も塗り壁用と漆喰用で違ってきます。
そして、自分で施工知るときには必ず目立たないところで試し塗りをしてから様子を見てみましょう。試し塗りで大丈夫なようなら広範囲へ塗っていくようにすることで、大きな失敗を防ぐことができます。
このように素材や塗り方、道具などを事前に調べたうえで取り掛かるようにしましょう。
失敗例➁人工芝での失敗例
コロナの影響などでお家時間が増え「子供と庭でレジャーしたい!」と人工芝のDIYをする人も増えています。
人工芝は雑草対策ができるためお庭のメンテナンス時間を減らすことができたり、緑がふえることで景観も一気に変えられるなどメリットが多く、「家族の憩いの場に」とあこがれる人も多いのではないでしょうか。
ですが人工芝のDIYは工程が多く、とても難易度が高いものになってきます。
よくある失敗例が
- 仕上がりがデコボコしている
- すぐにめくれてきた
- 芝の継ぎ目から雑草が生えてきた
という内容です。
この失敗も工程をきちんと確認してから作業を行うことで防ぐことができます。
仕上がりがデコボコしていては見た目もよくない上、へこんだ部分に引っ掛かりつまずいたりして危険です。さらにつまずいたり引っかかったりして、芝がめくれたりずれたりしていきます。
これは下地処理をしていないのが原因で、芝を敷く前には大きな石などを取り除き、スコップなどで地面を平らにしてよく踏み固めることが重要です。
継ぎ目から雑草が生えてくるのは、芝の下に防草シートを貼ることで防ぐことができます。地面を平らにならし、その上に防草シートを貼ることで雑草が生えてくるのを防ぐことができます。
このように工程や必要なものを事前に確認し施工することで失敗を防ぐことができます。
ただ、広範囲の施工になると行程的にかなりの時間を要します。1人でするには限界が出て、途中でめげたという話も聞きます。
広範囲になる場合はプロの手を借りることも考えた方がかえって得策かもしれません。
失敗例③床材の張替えの失敗例
最近では体に良い自然素材をとりいれた住宅が増えてきました。それに伴って床材を無垢にリフォームする方も多いようです。
それに伴い、自分で無垢床を使ってDIYし失敗するケースも増えてきています。
以下が失敗例です。
- 経年とともに色が変化しインテリアと合わなくなってきた
- 施工後はよかったが時間がたつと隙間が空いてきた
- 床が隆起した
これは無垢の特性を知らずに施工したために起こった失敗です。
無垢は使い続けるほど味を出し落しながら落ち着いた空間を作ってくれるため、その魅力にファンが多く、取り入れる住宅が増えています。
そんな無垢ですが気温や室温に影響され伸び縮みし、それらが原因で隙間が空いたり、隆起したりが起こってきます。
それらを考慮して施工しなければならないため、長年経験を積んだ職人でないと施工はなかなか難しいといえます。
これらを熟知していないDIY初心者に、無垢の施工は簡単にできる領域でないことがわかります。
こういった場合は、はじめからプロにお任せするようにした方が逆に時間もお金も節約になります。
そして施工後に不具合があったときなども、自分でDIYした場合は自分でやり直しになりますが、プロにたのめばそういったときにも適切なアフターフォローをしてもらうことができます。
DIYで失敗しないために気をつけること
ここからはDIYでの失敗例から考え、DIYの前に考えておくポイントを紹介します。
①情報収集をしっかりする
DIY前には、それにかかる工程、時間、必要なもの、気をつけることなどを情報収集し、行き当たりばったりを必ず避けるようにしましょう。
情報収集の方法ですが、雑誌やYouTube、インターネットなど探すと参考になるものがいろいろと出てきます。ホームセンターの担当者に聞いても、実際に資材を見ながらアドバイスをくれるのでイメージしがしやすいでしょう。
行程を確認したら、工程ごとに必要なものを書き出します。
事前に施工場所の範囲も測り必要なもの、個数などもメモして買い出しに行きましょう。
途中で足りなくなったものを買い出しに行って作業してを繰り返していたら、時間も体力もかかり非効率です。必ず測って確認してから買い出しに行くようにしましょう。
➁道具をきちんとそろえる
DIYは道具もとても重要になってきます。
「まだ初心者だからそこまで道具にこだわらなくても・・」と家にある代用品でやってみても、用途にあわない道具で対応すると失敗したり、不格好な仕上がりになることが多いです。
作業には何が必要なのかをきちんと確認し、必要な道具をそろえることが上手にDIYする早道です。
ドライバーでねじを何度も取り付ける作業がある場合などは、手動でしていたら力や体力のない方などはそれだけで疲れてしまいます。そこで小型の電動ドライバーなどを使用することで作業が簡単に早く進めることもできてDIYもスムーズに進めることができます。
道具が高額でそろえるのが難しいと感じる人は、電動ドライバーなどのレンタルが気軽にできる「モノカリ」を利用するとよいでしょう。電動ドライバーのレンタルなら、揃えると数万するマキタの電動ドライバーが3千円から気軽にレンタルできます。
このように便利なサービスもあるので、自分に必要な道具を考えて事前に揃えておくようにしましょう。
自分でDIYする?業者にたのむ?ボーダーラインを解説
ここからは「自分でDIYするか、業者にたのむか」それぞれのメリット・デメリットと、目安となるボーダーラインを解説します。
自分でDIYをするメリット・デメリット
自分でDIYをするメリット
- 安く仕上げることができる
- 自分で作る楽しさがあり、愛着がわく
- 自分の好きなようにアレンジできる
自分でDIYをするデメリット
- 道具などをそろえることが必要
- 計画、買い出し、施工と時間がかかる
- 仕上がりのクオリティが低い
- 取付が甘かったりなど危険な面もある
自分の好きなようにカスタマイズできる自由さがある反面、段取りや道具の準備、クオリティ面などを考える必要も出てきます。
プロに依頼するメリット・デメリット
プロに依頼するメリット
- 仕上がりが綺麗
- 建付けなどしっかりしていて安心感がある
- 短期間でできる
- すべてお任せできる
- アフターサービスやメンテナンスが受けられる
プロに依頼するデメリット
- DIYより費用がかかる
プロに依頼するとクオリティやアフターフォローの面では安心だけど、その分費用がかかります。
DIYにするか?!プロにたのむか?!ボーダーラインは!?
ここまで失敗例をもとにDIYの注意点やメリット・デメリットをお話してきました。
テレビやYouTube、雑誌などを見ていると簡単にできそうなことも、いざやってみると難しくて失敗してしまった…を防ぐために、業者にお任せした方がよいことをまとめてみました。
- 範囲が広く時間のかかること
- 危険な場所
- 専門知識(資格)が必要なこと・・・電気系(電線、配線作業は電気工事士の資格が必要) 給排水系(配管に手を加える工事は配管技能士などの資格が必要)
以上が業者に任せた方がよい作業にあげられます。
資格がないとできない作業はもちろんですが、そのほか作業範囲が広いものは毎日の生活の中で目が行く場所であるためクオリティが求められます。
失敗してしまい嫌な気持ちで過ごすようになってしまっては、せっかくの楽しい計画も台無しです。また時間もかかるため非効率になってきます。
こういう作業は「必ずDIYでやりとげたい!」という強い気持ちを持った人以外は業者にお任せした方が得策といえるでしょう。
そして、危険が伴う場所は業者にお任せする方がよいでしょう。危険が伴う場所は屋根や壁の塗装などの高所があげられます。
よく、台風で瓦が飛んで自分で屋根にのぼり落ちてしまったという話などききますが、高所作業は命の危険が伴います。
上記のような場所は健康や安全を考慮して業者にお任せするようにしましょう。
施工箇所をよくチェックしてDIYするか判断しよう!
お家を手軽に自分好みにかえられるDIYは近年大ブームです。セルフリノベという言葉もよく聞くほど自分で家をカスタマイズする人が増えています。
それにともないDIYで失敗し後悔する人も少なくありません。
DIYで気をつけることは、
- 事前に情報収集をして計画をしっかり練る
- 行き当たりばったりをしない
- 用途に合う道具や資材をきちんとそろえること
業者にたのむボーダーラインは、
- 範囲が広く時間のかかる場所
- 危険な場所
- 専門知識(資格)が必要な場所・・・電気系(電線、配線作業は電気工事士の資格が必要) 給排水系(配管に手を加える工事は配管技能士などの資格が必要)
上記は業者に依頼すると良いでしょう。
まずは出来上がりをイメージして計画を練り、DIYと業者を上手に使い分けることでDIY×プロの理想のお家づくりを楽しみながらできると思います。
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